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2010年12月6日月曜日

「陽光ファーム」見学記2

荷台にのって、牛蒡を掘りに。榛原「陽光ファーム」見学記2

農園の事務所。向かって左側がレストラン。

陽光ファームは有機農法にがっぷり四つで取り組んでいる農園だ。
有機栽培へのとことんこだわりぶりはHPからもうかがえるので見て欲しい[LINK]。4ヘクタールほどの農場に、ビニルハウスと、露地の畑、鶏の厩舎。見晴らしのよい高台に、農園の事務所と予約制のレストランが並んでいる。農園のメインとなるのは、ハウスの有機野菜。ほうれん草、小松菜、水菜といった野菜が通年で栽培されている。そのほかにも、露地モノの季節野菜や、平飼いのタマゴも売られており、レストランではカモ肉を食べることができる。
農場ではカモ農法も行なわれており、そのカモ肉だ。カモ農法というと、アイガモ農法が有名であるが、陽光ファームのカモは、アイガモではなくもっとマガモよりのカモで、とても美味いのだという。(ちなみにアイガモは、野生のマガモとアヒルのあいのこなので「アイ鴨」という。)カモ農法とは、水田にコガモを放し、スイスイとイネのあいだを泳がせて雑草を食べさせるというなんともビューティフルな農法。ただし、これはカモが小さいときの話で、大きくなってしまうと稲の間を泳げなくなるし、稲を食べるようになるので、成長したカモはというと・・・そのためのレストランである。合掌。



ゴボウ畑。この地下にゴボウが眠る。

軽トラックの荷台で、ゴトゴトと眺めのよい坂をのぼっていくと、さっそくゴボウ畑にお邪魔した。ハウスではなく、露地のゴボウ畑だ。季節もののゴボウが収穫の真っ盛りを迎えていた。畑でゴボウ堀りをされていたのはかずやさん。〈塹壕状態〉に掘った土のなかに入って、ゴボウの収穫の真っ最中だ。サツマイモの収穫はよく目にするが、ゴボウ堀りの様子ははじめて目にする。ゴボウは地下にびろりと長くのびているので、折らず、傷つけずに掘るのは大変そうだ。大物のゴボウでは、一メートル近い長さがある。掘りあげられた土のうえには、収穫されたゴボウがずらずらと並んでいる。ここで栽培されているゴボウは「宇陀金ごぼう」という品種だ。榛原をふくむ宇陀地域に伝わる地場野菜で、大和野菜のひとつにも選定されている。「金」とつくのは、土壌にふくまれた雲母(マイカ)がゴボウについて、キラキラと光るので金ごぼうというのだそうだ。いまが旬。宇陀金ごぼうは金とついてめでたいので、お正月に食べるのだと、どこかで読んだことがある。





宇陀金ゴボウ



「やってみますか」というお言葉にあまえ、さっそくゴボウ掘りを体験させてもらうことに。ヒゲ根をたよりに、ゴボウのありかを見つけると、ゴボウを傷つけないように、ゴボウから離れたあたりにスコップをつきさして土を崩す。そうして土に隠れたゴボウ本体の正体をあらわにして、折らないように、気をつけながら掘る。短いゴボウであれば、すぐにバラリと土からほぐれて落ちてくる。根元近くまであらわれたら、切れないように気をつけて、ゆっくり、まっすぐと上にひくと、立派なゴボウがでてくる。太くて長いもっと立派なゴボウだと大変だ。掘っても掘っても、なかなか下まで行きつかない。そうこうしているうちに、あっさりゴボウの皮をスコップでえぐってしまい・・・。せっかく収穫期をむかえたゴボウに大変なことをしてしまって申し訳ない。お粗末さまでした。



ゴボウのありかを探す王様。

とうとう掘りだした!

太くて長くて立派なゴボウ


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