荷台にのって、牛蒡を掘りに。奈良、榛原「陽光ファーム」見学記4
ビニールハウスの中。 収穫を待って青々。 |
露地の畑のつぎは陽光ファームのメインのハウスを見せてもらう。ハウスでおもに育てられているのは、ほうれん草、小松菜、水菜といった、通年で出回る野菜。栽培時期をずらして、一年中出荷されているのだという。このハウスで育てた有機野菜が陽光ファームの中心であるのだそうだ。
牛糞をまぜた土。 |
そしてこれが有機野菜が有機であるゆえんの土。牛糞を混ぜて作った土。これをハウスの土に混ぜる。あたらしい土をいれないと、土がやせてかたくなってしまうんだそうだ。
「うちは、有機JASの認定を受けているんですよ。」と、今日農園を案内していただいた柏木さん。有機JASというのは、有機食品である認定を受けたマークだ。以前、低農薬をうたった野菜が、本当は低農薬ではなかったことが分かり、問題になった事件があった。そうした詐称を防ぐために設けられたのが、この有機JASの認定だ。だから本当は有機JASのマークがなければ、有機野菜をうたうことは出来ないことになっているので、スーパーで買うときにも、この認定マークのあるなしを見てみて欲しい。
ルッコラ |
春菊 |
ラディッシュ |
ハウスには、上にあげた以外にも、さまざまな野菜が育てられている。
春菊。ルッコラ。ラディッシュ。畑からの採れたてをありがたく試食させてもらう。どの野菜もうまい。そして思うのはどの野菜も味が濃い。葉もの野菜なんて、どれを食べてもモシャモシャ、繊維の味しかしないようなのと違って、はっきりした野菜の味がする。春菊もえぐみがなくて食べやすい。ルッコラもルッコラの強い味がする。
「有機のにんじんを食べて有機をはじめようと決意したくらい、有機にんじんは味が違うんです。」と柏木さんは言う。
濃いにんじんの香りと味、有機ならではの自然の強さを感じる。
大和太ねぎ |
リーキ |
黒キャベツ。 まるで南洋のジャングルのような雰囲気。 |
一般に売られている野菜のほか、レストランのシェフの依頼で作られている野菜もある。写真の黒キャベツもそのひとつ。葉がまいていないので、一見キャベツに見えないが、食べてみるとちゃんとキャベツの味がする。
ミニコスレタス |
ミニコスレタス。ふつうのレタスよりも芯の部分が厚く、小さい白菜のように見える。芯の部分が甘くておいしい。見かけとちがってちゃんとレタスの味がする。葉の縮れた野菜は寒さに強く、これも霜が降りるといっそうおいしくなるという。
エンダイブ 銀色の円盤で日をさえぎって白くする。 |
エンダイブ。上にのっている銀色の円盤は光をさえぎるためのもの。
このままではえぐみの強いエンダイブが、こうして光をさえぎって野菜を白くさせると、おいしく食べられるようになる。「ヨーロッパ人はこうやって野菜を白くして食べるのが上手ですね。」とは柏木さんの言。
まるで野菜が花畑のよう。 柵は害獣よけ。シカ、イノシシをよける。 |
花畑のような野菜畑ではこれから世にはばたいていく野菜たちが生育中。ルガーノ。ロロロッサ。テオドール。まだ聞いたこともないような品種たち。なかにはまだ名前がついていないものもある。未来をになう野菜たちよ、がんばれ。
テオドール |
ルガーノ |
ロロロッサ |
まだ名前のついていないレッド |
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