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2010年11月24日水曜日

渋いアイツとの共同生活

とっても渋いアイツと共同生活を始めて、はや一週間。

正直、気になってしょうがない。

それは、共同生活しているから仕方がないのかもしれないのだけれど
こんなにも目が離せなくなるとは。

毎日毎日、アイツは変化する。

渋みがどんどんと円熟していく。

きっと、そんな自分の魅力をアイツは知っているのだ。
ふわふわと風に吹かれては、甘い芳香をわざとわたしに嗅がせ誘う。

「ほら、早く。早く食べてよ」と。

でも、今はまだその時ではないことをわたしは知っている。
アイツはまだまだ円熟していくし、今はまだ青さが残っていることを。

フィッツジェラルドが描いた女性像のように
若さゆえのいたずらなる魅力を振りまく未熟を超えたとき

完熟したうまみを発することを。

あと、少し。
もう、少し。

きっと、口の中でまろやかにあまくアイツは溶けていく。
ああ。やっぱり待ちきれない。

(官能小説ではありません)

アイツの正体

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