ページ

2010年11月3日水曜日

夜はホットハニーレモンを片手に

「男の人の描く恋愛はどうしてこんなにも美しいのだろう?」
そう、思うことが、しばしばある。
もちろん。決して批判的にではなく、賞賛の気持ちを込めて。

宮本輝の『青が散る』
吉田修一の『春、バーニーズで』
村上春樹の『スプートニクの恋人』(『ノルウェイの森』は言うまでもなく)

それぞれテイストもシチュエーションや誰に恋するかも(それは同性愛でも)
全く異なってはいるのだけれど、総じて美しい。



昨夜、眠る前に
岩井俊二監督の『love letter』を見た。

物語は
中山美穂演じる主人公が、亡くなった恋人の中学時代の卒業アルバムを見て、昔住んでいた住所に(もう国道が通ってなくなっているはずの)一通の手紙を送ることから始まる。

届くはずの無い住所にも関わらず、
死んだはずの恋人の名前、藤井樹で返事の手紙がある。

それは亡くなった恋人と同姓同名の同級生がいたからだった。

とここまではきっとネタばれにはすれすれならないと思うので書いてみる。
ここからがこの映画のストーリーの発展どころだから。


恋愛をファイルの保存にたとえて
【女は上書き保存、男は別フォルダ保存】なんて表現したりすることがあるが

私はこの映画を見終わったとき、
なるほど、もしかすると、男の人が描く恋愛は「忘れられない恋」だから、切なく、美しいのかもしれない。
なぜかそう少しだけ合点がいった気がした。



ぜひ一度ご覧いただきたい映画だ。

片手には初恋の味ホットハニーレモンで、
甘酸っぱい気分にひたって・・・をおススメします。

ホットハニーレモン

作り方
グラスにレモン汁、しょうが汁、はちみつを入れお湯をそそぐだけ

0 件のコメント:

コメントを投稿